初道草



新年明けましておめでとうございます。

今年こそ「よしなしごと」をサボらないように頑張ろうと思います。これからも宜しくお

願いします。



ここ数日、2月あたまに中学校で演奏させて頂く準備として、中学生のみなさんに

楽しんででもらえるように、リサーチ中なのですが、ネット三昧をしていると、つい本

来の目的を忘れて思考の道草が始まってしまいます。



ポエトリーリーディングをしている若い詩人の掲示板には、10代の人達の生っぽい

コメントがたくさんありました。自分では表現しがたいものに言葉としての形を与え、

表現してくれた事への感謝の書き込みでした。その詩人さんは多くの人の思いの

名付け親とも思えました。



そういえば、モノの名前って、際限なく作れそうですね。

個人的には、現実だろうがバーチャルだろうが、人間のセンサーがキャッチしてい

る以上、名前を付けさえすれば、それはその人にとって実在するモノ!と言い張り

たいです(笑)。あるいは名前じゃなくて、香りだったり、音だったり、なんらかの形

を与える手段はいくらでもあると思います。

名前が見つからないと、もやもや感もつのるのですが、それは百科事典にも検索サ

イトにも載っていないようなレアものをキャッチしてくれた五感に感謝すべきなのかも

知れません。



そんな正体不明の魚の影がモヤモヤと心の海を泳ぎ回る時には、あせらず

チャンスをうかがい、スパッと釣って名前を付けていきたいものです。

すぐに釣れなくても、機会を待ちつつ過ごしているうちに、その魚の方も日々成長

するかもしれません。

いざ釣ってみて、貴重なお魚だったら嬉しいけれど、一発検索で出てくるような魚

だったら・・・ちょっと複雑だったりして。

でも、そういう魚にも美味しいのがありそうだし、案外悪くないかな。
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